森永太一郎(読み)モリナガ タイチロウ

20世紀日本人名事典 「森永太一郎」の解説

森永 太一郎
モリナガ タイチロウ

大正期の実業家 森永製菓創業者。



生年
慶応1年6月17日(1865年)

没年
昭和12(1937)年1月24日

出生地
肥前国西松浦郡伊万里町(佐賀県伊万里市)

別名
幼名=伊左衛門

主な受賞名〔年〕
紺綬褒章〔昭和4年〕

経歴
陶器問屋の長男に生まれるが、家運が傾き奉公に出る。明治21年渡米し、ブルーニング工場で製菓技術を学び、またキリスト教信仰を得る。32年帰国後、東京・赤坂に日本最初の洋菓子店・森永西洋菓子製造所(44年森永製菓と改称)を設立。大正3年“森永ミルクキャラメル”ポケット用サック入りを発売し好評を博す。また積極的な広告を展開、“エンゼル・マーク”の森永の名は広く浸透した。“信仰第一”の創業精神を守り通し、昭和10年社長辞任後は全国の教会・学校などをまわり、講演活動に励んだ。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森永太一郎」の解説

森永太一郎 もりなが-たいちろう

1865-1937 明治-昭和時代前期の実業家。
慶応元年6月17日生まれ。幼時に父と死別,陶磁器商につとめる。明治21年渡米してキリスト教に入信,いったん帰国後再度渡米し菓子製造技術をまなんだ。32年東京で森永西洋菓子製造所を創業し,大正元年森永製菓と改称。引退後は伝道につくした。昭和12年1月24日死去。73歳。肥前伊万里(佐賀県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「森永太一郎」の解説

森永 太一郎 (もりなが たいちろう)

生年月日:1865年6月1日
大正時代の実業家
1937年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の森永太一郎の言及

【キャラメル】より

…キャラメルという名は,カルメラカラメルとともに砂糖菓子の意のポルトガル語カラメロcarameloに由来する。現在市販されているキャラメルの創始者は森永製菓の開祖森永太一郎であり,在米中に洋菓子製造法を修得し西洋菓子製造所を1899年東京・赤坂に開設した。キャラメルも外人客の注文に応じて当初から作っていたが,日本の気候に適さず原料配合の研究が重ねられた。…

※「森永太一郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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