植物エストロゲン(読み)ショクブツエストロゲン

化学辞典 第2版 「植物エストロゲン」の解説

植物エストロゲン
ショクブツエストロゲン
plant estrogen

外因性内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)のうち,植物由来のエストロゲン活性物質を植物エストロゲンという.フィトエストロゲンともよばれ,マメ科に含まれるゲニステインやダイゼインなどのイソフラボン誘導体などが知られている.これらが動物体内に摂取されると,エストロゲンの生合成や代謝に影響を及ぼし,エストロゲン類似作用と抗エストロゲン作用を及ぼし,生殖異常や胎児の成長異常を引き起こすことが報告されている.一方で,一定量以下では乳がん前立腺がんを予防するとされているものもある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android