最新 地学事典 「楊井植物群」の解説
やぎいしょくぶつぐん
楊井植物群
Yagii flora
埼玉県熊谷市西方に分布する松山層群楊井層に含まれる植物群。層準により組成は変化するが,中新世後期の三徳型植物群に対比される。しかし多くの三徳型植物群に含まれるブナが極めて少なく,常緑広葉樹が多いことが特徴的。ブナを含まないか,含んでいてもきわめて少なく,常緑広葉樹を数多く含むという特徴は,関東から東海にかけての同時代の他のいくつかの植物群にもみられ,太平洋側の低地に発達した三徳型植物群の植生を示すものと考えられる。K.Ozaki(1991)命名。参考文献:K.Ozaki(1991) Bull. Kanagawa Pref. Mus. Nat. Sci. Spec. Issue
執筆者:堀内 順治
参照項目:三徳型植物群
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

