楠久村(読み)くすくむら

日本歴史地名大系 「楠久村」の解説

楠久村
くすくむら

[現在地名]伊万里市山代町やましろちよう楠久

久原くばら村の南にあり、西南部の標高四〇〇メートル台の高地から東北に傾斜面をもって伊万里湾に臨む。かつて海岸線は屈曲していたが干拓され単調になった。永徳元年(一三八一)一〇月四日付の源栄去状(山代文書)に「楠久村」とみえる。

永尾家御用日記の寛政元年(一七八九)四月の記事に「山代郷楠久村茅野尻搦、未だ得と成就ニ不相成候ニ付去秋迄毛上御見分之上御上納仕候得共、年々御見分被下候儀御姦敷奉懸候亘至極迷惑奉存候条、当春中右搦地割被相調石入被相極被下度」と伊万里町井上次右衛門の申請があり、これからみて茅野尻搦かやのじりからみは天明年間(一七八一―八九)の築立と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android