業の風(読み)ゴウノカゼ

デジタル大辞泉 「業の風」の意味・読み・例文・類語

ごう‐の‐かぜ〔ゴフ‐〕【業の風】

業風ごうふう」に同じ。
「かの地獄の―なりとも、かばかりにこそはとぞおぼゆる」〈方丈記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「業の風」の意味・読み・例文・類語

ごう【業】 の 風(かぜ)

  1. 衆生悪業に感じて地獄に起こるという大暴風。業風
    1. [初出の実例]「かの地獄の業の風なりとも、かばかりにこそはとぞおぼゆる」(出典:方丈記(1212))
  2. 人が前世の業によって受ける報いを風にたとえていう語。
    1. [初出の実例]「始に生苦と申は、ひとの母のはらに、三百日やどりて、業之風にふかれてむまれ出る時」(出典:宝物集(1179頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android