楯無(読み)タテナシ

デジタル大辞泉 「楯無」の意味・読み・例文・類語

たて‐なし【楯無】

《楯を必要としないほどじょうぶに作ってある意》
源氏八領のよろいの一。
甲斐武田家に伝えられた鎧の一。

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精選版 日本国語大辞典 「楯無」の意味・読み・例文・類語

たてなし【楯無】

  1. (よろい)の名。楯を必要としない堅固な製作の意。
  2. [ 一 ] 源氏重代の鎧。八領中の一つという。
    1. [初出の実例]「重代相伝仕て候ふ月数、日数、源太が生衣、八龍、沢瀉、薄金、楯無(タテナシ)膝丸と申して、八領の鎧候ふが」(出典:保元物語(1220頃か)上)
  3. [ 二 ] 甲斐の武田家相伝の鎧。武田氏滅亡後、山梨県塩山市の菅田天神社伝存
    1. [初出の実例]「楯(タテ)なしはそのかみ新羅三郎の御具足」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品三)

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