膝丸(読み)ヒザマル

デジタル大辞泉 「膝丸」の意味・読み・例文・類語

ひざまる【膝丸】

源氏累代のよろいの一。千頭の牛の膝の皮でおどしてあったという。平治の乱紛失
源氏累代の宝刀源満仲罪人の首とともに膝をも斬ったところからの名という。→蜘蛛切丸くもきりまる

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精選版 日本国語大辞典 「膝丸」の意味・読み・例文・類語

ひざまる【膝丸】

  1. [ 一 ] 源氏重代の鎧(よろい)八領中の一つ平治の乱で紛失。牛千頭の膝の皮で威(おど)してあったという。
  2. [ 二 ] 源氏重代の名剣。源満仲が罪人の首を討ったとき、膝まで切れたという。蜘蛛切髭切

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世界大百科事典(旧版)内の膝丸の言及

【源頼光】より

…【大塚 章】
[説話と伝説]
 頼光と渡辺綱など四天王の武勇談は能の《大江山》,御伽草子の《酒呑(しゆてん)童子》にみえ,大江山の鬼退治として親しまれるようになった。屋代本《平家物語》剣巻に,瘧(ぎやく)病(わらわやみ)にかかった頼光は,加持しても効果なく,床に伏せっていると,ある夜たけ7尺ばかりの法師が縄をかけようとするので,枕元の名剣膝丸(ひざまる)をとって切りつけると手ごたえがあり,灯台の下に血がこぼれていた。その血をたどると北野社の塚穴に達し,掘ると中に大きな山蜘蛛(くも)がいるので,からめとって鉄の串にさし川原にさらした。…

※「膝丸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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