ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「極細繊維」の意味・わかりやすい解説 極細繊維ごくさいせんいultrafine fiber 繊維の太さを表すのに,長さ 9000m当たりのグラム数を用いたデニールという単位がある。通常の衣料用繊維は約3デニール,つまり 9000m当たり約 3gである。これに対して,おおよそ 0.5デニール以下の細い繊維が極細繊維と呼ばれており,合成繊維製造の高度技術によって作られる。極細繊維を布状に加工すると非常にしなやかで緻密 (ちみつ) なものとなり,独特の性質・機能が出る。人工スエードや薄毛状の表面を持つ織物などのファッション素材,めがねふきや工業用のワイピングクロス,高吸水性を利用した洗髪速乾用タオル,ろ過布など応用も多岐にわたる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by