極細繊維(読み)ごくさいせんい(その他表記)ultrafine fiber

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「極細繊維」の意味・わかりやすい解説

極細繊維
ごくさいせんい
ultrafine fiber

繊維の太さを表すのに,長さ 9000m当たりのグラム数を用いたデニールという単位がある。通常の衣料用繊維は約3デニール,つまり 9000m当たり約 3gである。これに対して,おおよそ 0.5デニール以下の細い繊維が極細繊維と呼ばれており,合成繊維製造の高度技術によって作られる。極細繊維を布状に加工すると非常にしなやかで緻密 (ちみつ) なものとなり,独特の性質・機能が出る。人工スエードや薄毛状の表面を持つ織物などのファッション素材,めがねふきや工業用のワイピングクロス,高吸水性を利用した洗髪速乾用タオル,ろ過布など応用も多岐にわたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む