極細繊維(読み)ごくさいせんい(その他表記)ultrafine fiber

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「極細繊維」の意味・わかりやすい解説

極細繊維
ごくさいせんい
ultrafine fiber

繊維の太さを表すのに,長さ 9000m当たりのグラム数を用いたデニールという単位がある。通常の衣料用繊維は約3デニール,つまり 9000m当たり約 3gである。これに対して,おおよそ 0.5デニール以下の細い繊維が極細繊維と呼ばれており,合成繊維製造の高度技術によって作られる。極細繊維を布状に加工すると非常にしなやかで緻密 (ちみつ) なものとなり,独特の性質・機能が出る。人工スエードや薄毛状の表面を持つ織物などのファッション素材,めがねふきや工業用のワイピングクロス,高吸水性を利用した洗髪速乾用タオル,ろ過布など応用も多岐にわたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む