楽げ(読み)たのしげ

精選版 日本国語大辞典 「楽げ」の意味・読み・例文・類語

たのし‐げ【楽げ】

(形容詞「たのしい」の語幹接尾語「げ」の付いたもの)
[1] 〘形動〙
欲望を、いかにも満足させてくれそうなさま。
今昔(1120頃か)二〇「忽に魚の大きに楽気なるに(たしび)て」
② 見るからに快さそうなさま。見た目に何不足なさそうなさま。
照葉狂言(1896)〈泉鏡花仮小屋「楽しき境遇にはあらざれど、小親(こちか)はいつも楽しげなりき」
[2] 〘名〙 いかにも好感のもてるような感じ。
※松翁道話(1814‐46)三「人は心のうつくしきこそ、たのしげもあるに」

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