榎峠
えのきとうげ
現長瀞町野上下郷の北西、矢那瀬との境付近を越えて、現児玉町小平に通じる標高四三七メートルの峠。峠には道陸神の祠があり、そばにエノキが生えていたことが峠名の由来と伝える。しかし、石製の祠は現在もあるが、エノキはない。また「風土記稿」には大坂峠の別称がみえる。児玉町側の麓、小平には「右ちちぶみち」と刻まれた享保一〇年(一七二五)の道標があり、長瀞町側の麓には「右八まん山」と記す道標(年号不詳)がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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