普及版 字通 「槃」の読み・字形・画数・意味
槃
14画
(異体字)
18画
[字訓] たらい・たのしむ・めぐる
[説文解字]

[字形] 形声
声符は般(はん)。般は盤の初文。〔説文〕六上に「承槃なり」とあり、木の受け台のあるたらいをいう。〔礼記、内則〕に「少
は槃を奉じ、長
は水を奉じて、沃盥(よくくわん)せんことを
ふ」とみえる。水を注ぐのに
(い)を用い、槃
合わせて一組であった。金文に槃
を連称することが多い。また蹣(まん)と通用し、蹣跚(まんさん)とはぶらぶらすることをいう。[訓義]
1. たらい、手あらいの器。
2. 般と通じ、たのしむ、めぐる、まがりめぐる。
3. 瘢と通じ、きず、きずあと。
4. 槃散・蹣跚は、ぶらぶらする。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕槃 ハン・タノシビ・スル/槃紆 トウヅ・マク 〔
立〕槃 ヲサム・マガル・タシクハシ・サラ・スル[語系]
槃(
)・盤・蹣buanは同声。般に、まるくめぐるものの意があり、またそのような状態をいう。[熟語]
槃阿▶・槃案▶・槃
▶・槃夷▶・槃委▶・槃盂▶・槃
▶・槃紆▶・槃衍▶・槃回▶・槃桓▶・槃曲▶・槃虞▶・槃結▶・槃
▶・槃互▶・槃根▶・槃錯▶・槃散▶・槃跚▶・槃水▶・槃還▶・槃旋▶・槃停▶・槃薄▶・槃槃▶・槃伏▶・槃辟▶・槃木▶・槃遊▶・槃楽▶[下接語]
涅槃
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

