権上(読み)ごんじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「権上」の意味・わかりやすい解説

権上
ごんじょう

権八(ごんぱち)・小紫(こむらさき)の情話を扱った数多い浄瑠璃(じょうるり)のなかでも清元(きよもと)の『其小唄夢廓(そのこうたゆめもよしわら)』は名曲として残った。通称「権八」であるが、上下に分かれ、幕を異にするためそれぞれ「権上」「権下」と称し、とくに上の巻がよく演じられる。

[松井俊諭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「権上」の意味・わかりやすい解説

権上
ごんじょう

清元節による舞踊劇曲名。『権八上巻』の略通称。本名題『其小唄夢廓 (そのこうたゆめもよしわら) 』。福森喜宇助作詞,1世清元延寿太夫の妻お悦作曲 (一説に清沢万吉作曲とも) ,市山七十郎振付。文化 13 (1816) 年江戸中村座初演。

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