権兵衛辛労が利(読み)ごんべえごんにゃくしんどがり

精選版 日本国語大辞典 「権兵衛辛労が利」の意味・読み・例文・類語

ごんべえごんにゃく【権兵衛】 辛労(しんど・しんどう)が利(り)

  1. 辛労だけして一文利益にもならないことのたとえ。骨折り損のくたびれもうけ。享保年間(一七一六‐三六)、京都麩屋町のこんにゃく屋の権兵衛が、他より大きなこんにゃくを作って、同じ値で売ったところ、大いに売れたが、利益はまったくなく、骨折り損に終わったという事実から出たことばという(浮・諸商人世帯気質‐六)。
    1. [初出の実例]「すっきりおとづれさへなく、さりとては権平ごんにゃく、しんどがりじゃ」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android