権利者不明著作物(読み)けんりしゃふめいちょさくぶつ

ASCII.jpデジタル用語辞典 「権利者不明著作物」の解説

権利者不明著作物

著作権者が不明・行方不明ではあるが、著作権が発生している著作物。現在、アメリカを除いたほとんどの国では著作権の認定に「無方式主義」を採用しており、著作物が誕生した時点で自動的に著作権が発生するため、著作者不在という事態が生じる場合がある。著作権法では、このような著作物は、文化長官の裁定を受け、通常の使用料の額に相当する額を著作権者のために供託すれば、裁定で定められた利用方法で利用できる、と定められている。しかし、裁定手続きがとられた実例は少ない。著作物法によって権利者不明著作物の利用が過剰に制限されているのではないか、という批判も少なくない。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android