横幅の衣(読み)よこはばのころも

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「横幅の衣」の意味・わかりやすい解説

横幅の衣
よこはばのころも

弥生時代末期に一部の地域で着られていたとされる男性の服型。1枚の方形布地一方の肩から斜めに掛け,他方の脇の下をくぐらせて背に渡したのち,もとの肩に戻して結び留める形式の衣服で,この着方から袈裟衣 (けさい) とも呼ばれる。一種巻衣に属し,類型は古代ギリシアのヒマティオン,古代ローマのトガ,インドのサリーなどにもみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android