横浦(読み)よこうら

日本歴史地名大系 「横浦」の解説

横浦
よこうら

[現在地名]女川町横浦

五部浦ごぶうら湾の北西に位置し、東は海、西は大六天だいろくてん山で桃浦もものうら(現石巻市)と接し、北はみやうしさか峰が高白浜たかしろはまとの境、南は大石原浜おおいしはらはまと接する。村名の由来は、五部浦湾の北西岸の横に位置することによると思われる(女川町誌)。文政四年(一八二一)女川浜大肝入丹野助左衛門が御用御免となり横浦木村五郎右衛門が大肝入となって以後、明治に至るまで大肝入居住の村であった。正保郷帳に畑方のみ記され、五七四文とある。牡鹿郡遠島女川組大肝入扱いのうち。藩政期を通して蔵入地で、「牡鹿郡万御改書上」による元禄年間(一六八八―一七〇四)の村の状況は、田一八七文・畑六九七文で、海上高一一五文、人頭五人、男五二・女四〇、横浦在家東西四〇間・南北一町がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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