御上様(読み)オウエサマ

デジタル大辞泉 「御上様」の意味・読み・例文・類語

おうえ‐さま〔おうへ‐〕【御上様】

おうえ1」に同じ。おいえさま。おうえ。
「―のおつかひものがなうてなるまい」〈天理狂・釣針

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精選版 日本国語大辞典 「御上様」の意味・読み・例文・類語

おかみ‐さま【御上様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さま」は接尾語 )
  2. 他人の妻を敬って呼ぶ語。
    1. [初出の実例]「あの御かみ様は余のおかみ様と違いまして、殊の外わわしゅう御座りまするによって」(出典:虎寛本狂言・花子(室町末‐近世初))
  3. 千葉県安房郡あたりで家にまつる神。一般の神棚より低いところにまつり、供物も質素なものを好むという。

御上様の語誌

→「ごしんぞう(御新造)」の語誌


おのぼり‐さん【御上様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さん」は接尾語 ) 見物などのために都会に出て来た田舎者をからかいぎみにいう語。おのぼり。
    1. [初出の実例]「酔月はおのぼりさんで賑って、何時も手不足で困って居たが」(出典:大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉一三)

おうえ‐さまおうへ‥【御上様】

  1. 〘 名詞 〙おうえ(御上)
    1. [初出の実例]「御内に女が御ざらぬ、おうへ様のおつかいものがなふてなるまひ」(出典:天理本狂言・釣針(室町末‐近世初))

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