樫曲村(読み)かしまがりむら

日本歴史地名大系 「樫曲村」の解説

樫曲村
かしまがりむら

[現在地名]敦賀市樫曲・川北かわきた深山寺みやまでら

東・西・北の三面は山地に囲まれ、南面のみ開け谷口たにぐち村に接し、村の中央を道が通る。南部に枝村の川北・深山寺がある。「太平記」巻一七(十六騎勢入金崎事)に「深山寺ノ辺ニテ樵ノ行合タルニ」とみえる。

慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に村名がみえ高四九一石余。正保郷帳には「樫曲村 深山寺共ニ」と並記され、村切が行われて田方三五三石余・畠方一八石余。享保一二年(一七二七)には庄屋九郎兵衛(持高一九石余)、牛馬銀二五匁余、新山手銀一四四匁、入草銀合七三匁余、雉札銀合三匁、夫役合一ツ八分、夫米一二俵三三斗余、馬足合二八、外高一一二石余(池見新田之内午改)、牝馬二二、家数八四(うち高持五五・無高二七・寺二)、人高四四九、うち出家二・毛坊主三(敦賀郷方覚書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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