橈骨動脈(読み)トウコツドウミャク(その他表記)radial artery

デジタル大辞泉 「橈骨動脈」の意味・読み・例文・類語

とうこつ‐どうみゃく〔タウコツ‐〕【×橈骨動脈】

肘窩上腕動脈から分かれる動脈一つ前腕の親指側を橈骨に沿って下行し、手掌尺骨動脈の深掌枝と合流して深掌動脈弓を形成する。をとるときに触れる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「橈骨動脈」の意味・わかりやすい解説

橈骨動脈
とうこつどうみゃく
radial artery

上腕動脈から肘関節のところで分枝して前腕の外側を走る動脈をいう。腕橈骨筋の内側に沿って下り,前腕の上3分の2ではこの筋肉におおわれるが,それから下は皮下近くの浅筋膜におおわれるだけである。その手根部は最も脈の触れやすいところで,脈をはかるのは普通この動脈である。

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世界大百科事典(旧版)内の橈骨動脈の言及

【腕】より

…また前腕の前面には8個の概して細長い筋肉があって,主として手首を曲げたり,指を曲げたり,回内といって前に向いている掌を内側から後ろに向けたりする運動をいとなみ,前腕の後面には11個の筋肉があって,前面の筋肉の拮抗筋として,手首や指を伸ばしたり,回外運動を行ったりする。腕を養う動脈は鎖骨下動脈のつづきであって,はじめ腋窩(えきか)動脈となり,さらに上腕動脈となり,前腕では橈骨動脈と尺骨動脈の2幹にわかれる。橈骨動脈は手首のところで皮下を橈骨の前に沿って走るので,たやすく外から触れることができる。…

※「橈骨動脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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