機能分析(読み)きのうぶんせき(その他表記)functional analysis

日本大百科全書(ニッポニカ) 「機能分析」の意味・わかりやすい解説

機能分析
きのうぶんせき
functional analysis

経済分析の手法一つ。経済構造や経済制度を与えられたものとして、そのなかで動く経済諸要素がどのような機能を果たしているかをみるもの。たとえば所得分配は、私有財産制とその法的規制、土地などの自然資源分布などの構造的要因によって決められるが、決められた分配状態がどのような消費需要を生むか、分配状態が変われば(なぜ変わるかを問わず)消費がどう変わるかを分析するものである。いわゆる新古典派経済学などは機能分析の好例である。

[一杉哲也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む