檜垣本村(読み)ひがいもとむら

日本歴史地名大系 「檜垣本村」の解説

檜垣本村
ひがいもとむら

[現在地名]大淀町大字檜垣本

吉野川北岸、下淵しもぶち村の東にある。伊勢南街道と北の芦原あしはら峠に至る街道(国道一六九号)に沿って発達した村。「南遊紀行」に「東谷下ひがえもとは、道の左、吉野川の西北の川ばたにある里なり。東の谷の下にある里なる故に名づく」と記されている。建武元年(一三三四)二月の坊領証文紛失状(吉水神社文書)に「檜垣本郷内水田五段」とみえる。きた郷のうち。慶長郷帳では村高四四九・八三五石、幕府領(代官角南主馬)。元和五年(一六一九)郡山藩(松平忠明)領となり、延宝七年(一六七九)再び幕府領に編入された。村高はのち六一三・一五五石(元禄郷帳)、六四四・八九八石(天保郷帳)と増石した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android