檜新田
ひのきしんでん
[現在地名]富士市桧新田・桧町
西と東・北を田中新田に挟まれている。南は駿河湾に面する。砂丘上を東海道が東西に通り、それに沿って人家があった。大井川河口付近の農民が船津の興隆寺の住職を頼って来て、一部は浮島沼を隔てた当地に移り、新田開発と漁猟を営んだと伝える(吉原市史)。元禄郷帳に村名がみえ高六六石余。国立史料館本元禄郷帳では幕府領。旧高旧領取調帳では幕府領一三石余・相模小田原藩領五三石余。天保一五年(一八四四)の村々様子大概書(江川文庫蔵)によれば、幕府領分の反別田一町二反余・畑一町二反余、家数七・人数四四。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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