歌仙の滝
かせんのたき
松尾の滝ともいい滝口から滝壺まで上下二段を合わせて高さ三六間あり、三十六歌仙にちなんで歌仙の滝と命名されたという。近くに十一面観音を祀る観音堂があり、天明八年(一七八八)の寺社堂庵帳および常光寺記録などによると寛文一三年(一六七三)・貞享二年(一六八五)・元禄一二年(一六九九)に野間郡代官が願主となって再興され、天保六年(一八三五)には瓦葺に改めている。また享保一二年(一七二七)には藩より山林の伐採が許され、付近一〇ヵ村より人夫二千人が出て、石垣石段なども整備された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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