知多半島中央のやや南、伊勢湾に面し、海岸は砂浜で、半島中央を南走する知多丘陵が東部を限っている。丘陵中の高峰
初見は平城宮木簡で「富具郷野間里和尓部臣牟良御調塩
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…明治以降の例をあげると,1897年ころ関東行きの赤穂塩の廻船は,赤穂船27艘,浦賀船23艘,紀州船5艘,東京船4艘となっている。また尾張国知多半島の野間(愛知県知多郡美浜町野間)は著名な塩廻船の根拠地で,野間伊藤家の塩廻船をみると,幕末,江戸方面と瀬戸内を年4~5回往復している。関東方面から干鰯(ほしか),〆粕(しめかす),大豆,小麦類を瀬戸内にもたらし,播州赤穂をはじめ瀬戸内各地から塩を仕入れ,東海筋の尾鷲,清水,沼津,浦賀,神奈川,江戸で販売している。…
…名鉄河和(こうわ)線が通じる中心集落の河和(こうわ)は,紡績,食品加工などの工場が立地し,ノリ養殖などの漁業や観光の拠点にもなっている。伊勢湾沿岸の野間は,江戸時代,千石船による海上輸送の基地として栄えたところで,現在,海岸一帯は三河湾国定公園に指定され,海水浴,潮干狩りなどでにぎわう。中央部の丘陵地では米作,ミカン栽培,養豚などが盛ん。…
…町域はゆるやかな丘陵地からなり,北部は山林,中南部は耕地が多い。中心集落の野間は島の南北をつなぐ交通の要地で,近くには種子島空港があり,大阪,鹿児島へ航空路が通じる。基幹産業は農業で,1戸当りの平均経営規模163a(1980)は県平均を大きく上回る。…
※「野間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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