普及版 字通 「歔」の読み・字形・画数・意味
歔
16画
[字訓] むせびなく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(虚)(きよ)。〔説文〕八下に「欷(なげ)くなり」とし、「一に曰く、气を出だすなり」とあり、次条に「欷は歔なり」と互訓。歔欷(きよき)は双声の連語。声をあげてすすり泣く意で、形況の擬声語である。
[訓義]
1. むせびなく。
2. 息する、ため息をはく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕歔 イツハル・スフ・ナク・ナゲク・コロス/歔欷 ムセフナキ・ナゲク・ナク・ハナススリシカナシムデ・サクリ
[語系]
歔・xiaは呼・・xa、また吁xiuaと同系の語。欷xiiもその声が近い。みな感情を含んだ気息を示す語。
[熟語]
歔吁▶・歔欷▶・歔泣▶・歔濡▶
[下接語]
欷歔・歔・長歔
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報