止め木(読み)とめぎ

精選版 日本国語大辞典 「止め木」の意味・読み・例文・類語

とめ‐ぎ【止木・留木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おさえ止めるための木。
    1. [初出の実例]「因て汽車の(とめぎ)を弛め前行し、『ウァイオミンク』部の地にかかる」(出典米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  3. 江戸時代、幕府諸藩が領内山林の有用樹を保護するため、檜(ひのき)・杉・槇(まき)などの樹種を指定して伐採を禁止したもの。停止木(ちょうじぼく)
    1. [初出の実例]「道より南、役内の方とめ木に切申度由侘言致」(出典:梅津政景日記‐元和七年(1621)八月三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android