正・柾(読み)まさ

精選版 日本国語大辞典 「正・柾」の意味・読み・例文・類語

まさ【正・柾】

〘名〙
① (形動) 正当または順当であること。たしかなこと。また、そのさま。
※霊異記(810‐824)上「風流(みさを)ある女有り〈略〉自性(ひととなり)塩醤(マサナルコトヲ)心に存す。〈興福寺本訓釈 塩醤、二合、末佐奈る己止乎〉」
② (柾) 木目がまっすぐに通っていること。まさめ。〔字鏡集(1245)〕
洒落本・仕懸文庫(1791)一「朝ひなは桐のまさの下駄をはく」
③ (形動) まっすぐなこと。また、そのさま。
※洒落本・南極駅路雀(1789)「こちらへ付て柾に歩びや二丁ほど近ひ」
長塚節歌集(1917)〈長塚節〉大正三年「柾といふ紙を求めて四方の壁を色どりしが」

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