柾目紙(読み)マサメガミ

デジタル大辞泉 「柾目紙」の意味・読み・例文・類語

まさめ‐がみ【×柾目紙/正目紙】

コウゾ原料としていた厚手の白い和紙。漉き目が柾目のようにまっすぐに通る。主に錦絵にしきえを刷るのに用いられた。
きり・杉などの柾目の木材を紙のように薄く削ったもの。箱類の化粧りなどに用いる。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「柾目紙」の意味・読み・例文・類語

まさめ‐がみ【柾目紙・正目紙】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 木の柾目のように漉目(すきめ)が正しいところから ) 厚くて白い上等の和紙。多く錦絵を刷るのに用いた。まさ。
  3. 桐・杉などの木材を柾目に薄く削ったもの。箱類の上張りなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「柾目紙」の意味・わかりやすい解説

柾目紙
まさめがみ

和紙の一種正目とも書き、略して柾、または正ともいう。奉書杉原紙に類似した厚手の楮紙(こうぞがみ)で、漉(す)き目が木目(もくめ)のようにまっすぐに通っているところからこの名を得た。江戸時代後期からはおもに錦絵(にしきえ)版画に用いられ、ことに伊予国愛媛県)産の伊予柾は著名であった。

[町田誠之]

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