ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「正弦条件」の意味・わかりやすい解説 正弦条件せいげんじょうけんsine condition レンズで光軸上の点P にある物体の像を点Q につくったとき,点P から軸に垂直に y の距離にある物体上の点 P' 像が,Q から軸に垂直に y' だけ離れた点 Q' 上に収差なしで結像するための条件は,物空間,像空間の屈折率を n ,n' とすると,ny sin θ=n'y' sin θ' である。ただし θ ,θ' は入射光線と通過光線が光軸となす角である。この条件をアッベの正弦条件といい,ザイデルのコマ収差 (→ザイデルの五収差 ) を取除く条件になっている。球面収差がなく,さらにこの正弦条件を満足するようにつくったレンズをアプラナートと呼ぶ。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by