此の野郎(読み)コノヤロウ

デジタル大辞泉 「此の野郎」の意味・読み・例文・類語

この‐やろう〔‐ヤラウ〕【×此の野郎】

相手に対して、憎しみ軽蔑、または親愛の気持ちを込めていう語。また、感動詞的に用いて、怒りなどの気持ちを表す語。「此の野郎、よくも殴ったな」「此の野郎、とうとう壊れやがった」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「此の野郎」の意味・読み・例文・類語

この‐やろう‥ヤラウ【此野郎】

  1. 〘 名詞 〙 相手に対して、軽蔑、敵意、ときには親愛の情をこめていう語。また、感動詞的に用いて、ひどく腹のたつときや激昂したときに発する語。
    1. [初出の実例]「ひどへちからのある女よ。コノ野郎(ヤラウ)みゃアと、おりょヲつっこかしやアがったんで」(出典滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android