翻訳|hate
好き嫌いの感情と同じように、愛と憎しみは対立した感情であるが、好き嫌いの場合には感情的評価が主となっており、愛憎はより衝動的なものである。この対立した感情のなかには、羨望(せんぼう)、嫉妬(しっと)、敵意、恨みなどが隠されている。愛憎の対立は「かわいさ余って憎さ百倍」といわれるように、相互に転換されるものである。フロイトは愛は性衝動に由来し、憎しみは自己保存の衝動に由来するというが、この限りでは、愛より憎しみのほうが発生的に早いと考えられる。愛憎の対立が現れるのは、性心理的な発達段階でいえば、男根期(エディプス期)以後になってからといわれる。それ以前の発達段階では、性衝動は対象を征服し支配し、ときによれば破壊しようとする傾向があるので、愛と憎しみを区別することは困難である。このため愛と憎しみは、無意識系では区別されないものと考えられる。これらの感情はもともと両面感情的であり、ときによって愛あるいは憎しみとして意識されるにすぎない。
[外林大作・川幡政道]
『フロイト著、小此木啓吾訳「本能とその運命」(『フロイト著作集6』所収・1970・人文書院)』
冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリ...