此者そも(読み)こはそも

精選版 日本国語大辞典 「此者そも」の意味・読み・例文・類語

こは【此者】 そも

驚いたり、急に気づいたりしたときなどにいう。
① (次に疑問表現を伴って) これは一体
太平記(14C後)五「こはそも何事ぞや」
② (次に感嘆の表現を伴って) これはまあ。これはまあなんと。
御伽草子猿源氏草紙(室町末)「こはそもあさましや」
③ (ふつうの文の中で用いられて) これはどうだ、これはどうしたことか。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「尋常事(ただごと)ではあるまいと思ひながら小座敷の扉(ひらき)を啓(あ)ければ、這(コ)は抑(ソモ)、お島は泣伏してゐる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android