武州正藍染(読み)ぶしゅうしょうあいぞめ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「武州正藍染」の解説

武州正藍染[染織]
ぶしゅうしょうあいぞめ

関東地方、埼玉県の地域ブランド。
埼玉県羽生市・加須市・行田市で生産された埼玉県武州地域に由来する正藍染を施した織物、ならびに埼玉県羽生市・加須市・行田市で生産された埼玉県武州地域に由来する正藍染を施した織物を用いて羽生市・加須市・行田市で生産されたハンカチ・手ぬぐい・座布団カバー・織物製ランチョンマット・のれん・テーブルクロス・テーブルセンター・ジャケット・ジーンズパンツ・ティーシャツ・ワイシャツ類・足袋・バンダナ・はかま・作務衣・羽織・半纏・股引き・腹掛け・剣道衣。羽生市付近に藍染の技術が伝えられたのは、江戸時代の天明年間(1781年〜1789年)といわれる。藍の濃淡だけで素朴な美しさが表現される。民芸調などの柄が出せる武州型染。藍の色合いのなかに明るい色が印象的な新しく工夫された武州唐桟がある。洗えば洗うほど色が冴え、美しい風合いになっていく。埼玉県伝統的手工芸品。2008(平成20)年9月19日、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5167617号。地域団体商標の権利者は、武州織物工業協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「武州正藍染」の解説

武州正藍染

埼玉県羽生市、加須市で生産される藍染の綿織物製造起源は天明年間に遡るとされる。藍の葉からとった染料を自然発酵させて染めるのが特徴。丈夫で剣道着などに多く用いられる。地域団体商標。「武州紺織」ともいう。

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