六訂版 家庭医学大全科 「歯みがき剤について」の解説
歯みがき剤について
はみがきざいについて
Toothpaste
(歯と歯肉の病気)
歯みがき剤は、歯口清掃と歯科疾患の予防効果を高めるために、歯ブラシとともに用いられる保健剤です。練り状が最も一般的で、成分には、基本成分と薬用成分があります。
基本成分とは、
薬用成分とは、歯科疾患を予防または改善するために添加された成分です。代表例は、
・むし歯予防:フッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム)
・歯周病の予防・改善:塩化セチルピリジウム、トリクロサン、グリチルリチン酸、クロルヘキシジン
・口臭予防:銅クロフィリンナトリウム
・知覚過敏:乳酸アルミニウム
などがあります。
フッ化物は、国内の歯みがき剤の約80%に配合され、むし歯の予防効果が確認されています(コラム)。
薬用成分の効果を高めるには、使用後は水を少し口に含み、1~2回軽くすすぐとよいでしょう。歯みがき剤は種類も多く、歯科専用の製品もあるので、かかりつけ歯科医のアドバイスを受けて選ぶことをすすめます。
米満 正美
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報