発泡剤(読み)はっぽうざい

百科事典マイペディア 「発泡剤」の意味・わかりやすい解説

発泡剤【はっぽうざい】

気泡剤とも。加熱などにより分解してガスを発生することを利用して,ゴムやプラスチックにスポンジ構造を与えるために配合する物質。ゴム用発泡剤としては炭酸水素ナトリウム(重ソウ),炭酸アンモニウムジアゾアミノベンゼンなどがある。発泡スチロールにはブタンペンタン,ヘキサンなど。そのほか食品工業では炭酸水素ナトリウムや酒石酸を主成分とするベーキングパウダーがパンの製造に利用されるほか,泡沫消火器(粉末,液体)には硫酸アルミニウム炭酸ナトリウムの混合物が用いられる。
→関連項目フォームラバー

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デジタル大辞泉 「発泡剤」の意味・読み・例文・類語

はっぽう‐ざい〔ハツパウ‐〕【発泡剤】

製品中に泡を作るのに用いる物質。二酸化炭素を出す炭酸水素ナトリウム窒素を出すジアゾアミノベンゼンなど。
発泡やく」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「発泡剤」の意味・読み・例文・類語

はっぽう‐ざい ハッパウ‥【発泡剤】

〘名〙 =はっぽうやく(発泡薬)〔共立建築辞典(1959)〕

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世界大百科事典内の発泡剤の言及

【起泡剤】より

…安定な泡を形成させるため,溶液または原料に添加するもの。起泡剤には製作過程でガスを発生させることにより発泡させるいわゆる発泡剤(気泡剤)をも含むことがあるが,一般には両者は区別して用いられる。溶液系の起泡剤は界面活性剤の一種である。…

※「発泡剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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