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歯周病と全身疾患

六訂版 家庭医学大全科 「歯周病と全身疾患」の解説

歯周病と全身疾患
(歯と歯肉の病気)

 ある種の全身疾患(ダウン症候群、1型糖尿病、パピヨン・ルフェーブル症候群、HIV感染、白血病や悪性不良性貧血などの血液疾患)が歯周病と関連があると古くからいわれており、それらのひとつの口腔内症状として、歯周組織に重度の破壊が起こってきます。これらの全身疾患がどのように歯周組織を破壊するのか、その詳細はわかっていません。

 最近では、歯周病が心臓血管系疾患、呼吸器系疾患、糖尿病、低体重児出産などとも強い関連のあることが報告されています。まだ確固たる証拠が十分にあるわけではありませんが、少なくとも歯周病を起こす細菌を含んだプラークには病原性があり、それが血液中に入り、あるいは唾液中に入り、これを飲み込むことによって、口から離れた臓器(たとえば心臓、肺など)や胎児に悪影響を及ぼすというものです。

 多かれ少なかれ、プラークが直接的な原因あるいは引き金になって炎症が起きていることは間違いがなさそうなので、プラークコントロール基盤とした歯周病の治療をまず行うべきでしょう。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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