歯肉肥大(読み)しにくひだい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「歯肉肥大」の意味・わかりやすい解説

歯肉肥大
しにくひだい

特定の薬剤の連用によって著しい歯肉肥大が起こる。組織学的には上皮下結合組織の増殖によることが知られている。ヒダントイン系抗てんかん剤の長期服用者にみられる薬剤の副作用の一つで、50~60%に発現する(若年層に多い)。またカルシウム拮抗(きっこう)性の血圧降下剤であるニフェジピンの連用によって、ヒダントイン系薬剤と類似した歯肉肥大が起こり、発症率は10%内外とされている。これらの歯肉肥大の発症には既存の歯肉の炎症が関与するといわれている。重篤な症例では歯冠全体が歯肉で覆われ、そしゃく、発音等の機能障害の原因となる。

 歯肉肥大の治療は、重症例は外科的に歯肉切除を行うが、軽症の場合は、徹底した口腔(こうくう)清掃を行い、歯垢歯石を除去することによって抑制できる。ヒダントイン系の抗てんかん剤によるものは、服用を中止すれば歯肉増殖は抑制されるが、連用を余儀なくされる場合が多い。

[加藤伊八]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

一月五日ごろから二月二、三日ごろの、小寒、大寒合わせた約三〇日間。寒中(かんちゅう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「寒(カン)の中 薬喰 声つかふ 酒作 紅粉(べに) 門垢離(かどごり)」(出典:俳...

寒の内の用語解説を読む