死損(読み)しにそくなう

精選版 日本国語大辞典「死損」の解説

しに‐そくな・う ‥そくなふ【死損】

〘自ハ四〙
人情本・閑情末摘花(1839‐41)三「お両個(ふたり)にお目にかかって、又(ソク)なったのでございます」
※満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉一六「汽車の中でを焚いて死(シ)に損(ソク)なったり」

しに‐ぞこない ‥ぞこなひ【死損】

〘名〙
① 死ぬべきときに死ねないこと。また、その人。しにくじけ。しにはぐれ。
※仮名草子・祇園物語(1644頃)上「運つくるとて死(シ)にそこなひやあらん」
② 老人をののしっていう語。しにはぐれ。
※歌舞伎・傾城仏の原(1699)一「ヤイ、ここな死損(シニゾコナヒ)め」

しに‐そこな・う ‥そこなふ【死損】

〘自ワ五(ハ四)〙
① 死ぬべきときに死ぬことができなくなる。死のうとしてしくじる。しにそくなう。
浄瑠璃心中重井筒(1707)血汐朧染「女さきだち、男はあとにしにそこなひ、見ぐるしきさたにあふ」
② もう少しで死ぬところである。しにそくなう。

しに‐ぞん【死損】

〘名〙 死んだために損をすること。甲斐のない死に方をすること。
※結城氏新法度(1556)七七条「死はは死そん、きられ候ははきられそん、たれも道理不申立

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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