死損(読み)しにぞこない

精選版 日本国語大辞典 「死損」の意味・読み・例文・類語

しに‐ぞこない‥ぞこなひ【死損】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 死ぬべきときに死ねないこと。また、その人。しにくじけ。しにはぐれ。
    1. [初出の実例]「運つくるとて死(シ)にそこなひやあらん」(出典仮名草子祇園物語(1644頃)上)
  3. 老人をののしっていう語。しにはぐれ。
    1. [初出の実例]「ヤイ、ここな死損(シニゾコナヒ)め」(出典:歌舞伎・傾城仏の原(1699)一)

しに‐ぞん【死損】

  1. 〘 名詞 〙 死んだために損をすること。甲斐のない死に方をすること。
    1. [初出の実例]「死候はは死そん、きられ候ははきられそん、たれも道理不申立」(出典:結城氏新法度(1556)七七条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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