死気(読み)しにげ

精選版 日本国語大辞典 「死気」の意味・読み・例文・類語

しに‐げ【死気】

〘名〙 死にそうな様子。死にそうな気配
今昔(1120頃か)二八「此の別当早う死ねかし。我別当に成らむと懃(ねむごろ)に思けれども、強強(つよつよ)として、死に気も无かりければ」

し‐き【死気】

〘名〙 その場、その人にただよう死のけはい。死の感じ
※米沢本沙石集(1283)一「又死せるをも死気(シキ)とて五十日忌ませ給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の死気の言及

【気】より

…〈病は気から〉という諺は,実はこの中国医学に由来する(出典は《黄帝素問》挙痛論篇)。道教では,1日を〈生気〉と〈死気〉の時間帯に分け,〈生気〉のときに深くゆるやかな呼吸を実践すれば,体内の気が入れかわり,不死の体になるという(《抱朴子》釈滞篇など)。このような気論をふまえながら,これを一個の哲学として体系づけたのが北宋の張載であった。…

※「死気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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