死者ミサ(読み)ししゃミサ(その他表記)missa pro defuncto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「死者ミサ」の意味・わかりやすい解説

死者ミサ
ししゃミサ
missa pro defuncto

単に死者の冥福のために捧げられるミサではなく,典礼の構成そのものがこの目的のために組立てられているミサをいう。この種のミサの入祭文 (入祭唱ともいう) Introitusの最初の言葉 requiem (安息を) によりレクィエムとも,またその趣旨から鎮魂ミサとも,祭服の色から黒ミサともいう。起源は古く,中世にさまざまの型ができたが,ピウス5世によって一つの形式に定められた。その趣旨から喜びを表わすような要素を省き,死者を偲ぶための聖句,祈りなどが用いられている。モーツァルト (未完) ,ケルビーニ,ベルリオーズ,ベルディ,フォーレらが典礼文に作曲している。

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