冥福(読み)メイフク

精選版 日本国語大辞典 「冥福」の意味・読み・例文・類語

めい‐ふく【冥福】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 前世からの因縁による幸福。また、人や仏の陰徳によって与えられる幸福。
    1. [初出の実例]「憑此冥福、冀除災異焉」(出典:続日本紀‐神亀二年(725)九月壬寅)
  3. 死後の幸福。また、死後の幸福を祈って仏事をいとなむこと。追善
    1. [初出の実例]「修冥福以薦亡者」(出典:永平道元禅師清規(13C中)知事清規)
    2. 「請ふ余の為めに死後の冥福(メイフク)を祈れと」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉六一)
    3. [その他の文献]〔北史‐崔挺伝〕

みょう‐ふくミャウ‥【冥福】

  1. 〘 名詞 〙めいふく(冥福)〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「此の如くして死すれば、死後必らず冥福(ミャウフク)を得るとし」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「冥福」の読み・字形・画数・意味

【冥福】めいふく

死後の幸い。

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