段取(読み)だんどり

精選版 日本国語大辞典 「段取」の意味・読み・例文・類語

だん‐どり【段取】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 芝居・小説などで、筋の運びや按配。もと歌舞伎の楽屋通言。
    1. [初出の実例]「見立名物紙によする左のごとし 極上上吉 傾城虎之巻金魚作 ぬけめのないたんとりの檀紙」(出典:評判記・戯作評判花折紙(1802)上)
    2. 「一旦つかまって拷問された揚句に荘介に助けられる。あの段どりが実に何とも申されません」(出典:戯作三昧(1917)〈芥川龍之介〉二)
  3. 一般に物事を進めていく手順。また、そのための用意、工夫。
    1. [初出の実例]「塩梅美きとても、出し場のだんどりを考へ勧めざる時は、腹合に応ぜず、無興なること同事なり」(出典:形影夜話(1810)下)
    2. 「泣く泣く野辺の送りといふ段取りになって」(出典:あやしやな(1889)〈幸田露伴〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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