殺生戒(読み)セッショウカイ

精選版 日本国語大辞典 「殺生戒」の意味・読み・例文・類語

せっしょう‐かいセッシャウ‥【殺生戒】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。五戒などの一つ。生き物を殺すこと、特に人を殺すことを戒める戒律。
    1. [初出の実例]「仏の戒め給ふ殺生戒をば破るまじ」(出典:謡曲・花月(1423頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の殺生戒の言及

【肉】より

…物事を皮相にしか見ることができない肉眼とその他の四眼との比較の中にも肉の劣位が示されている。 元来,仏教では五戒の第1に殺生(せつしよう)戒をあげるが,日本でも肉食(にくじき)妻帯を俗世の姿とみなし,江戸末期までは真宗を除き出家に対して肉食妻帯を禁じていた。明治以後は他の宗派も妻帯を認めたが,肉食については現在もなお,精進料理が残っている。…

※「殺生戒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android