母さん助けて詐欺(読み)カアサンタスケテサギ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「母さん助けて詐欺」の意味・わかりやすい解説

母さん助けて詐欺
かあさんたすけてさぎ

特殊詐欺一つで、「振り込め詐欺」とよばれていた手口の詐欺の新名称。「交通事故を起して示談金が必要。母さん助けて」などという電話をかけてくることからいう。手口の多様化に伴い、警視庁がより実情にあった新名称を公募し、2013年(平成25)5月に発表された。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「母さん助けて詐欺」の解説

母さん助けて詐欺

「振り込め詐欺」の新名称。「振り込め詐欺」の名称は、犯人息子や孫になりすまして電話をして現金を振り込ませる「オレオレ詐欺」の手口が多様化しているのを受け、警視庁が2004年に決めたもの。しかし、近年は犯人が被害者もとへ直接現金を受け取りに来る手口が急増していることから、13年3月、警視庁が被害実態に合った新名称を一般から公募。最優秀作品の「母さん助けて詐欺」のほか、優秀作品として「ニセ電話詐欺」「親心利用詐欺」の二つが選ばれた。

(2013-5-15)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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