特殊詐欺(読み)トクシュサギ

デジタル大辞泉の解説

とくしゅ‐さぎ【特殊詐欺】

振り込め詐欺と、それに類似する手口の詐欺の総称
[補説]振り込め詐欺は「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」を総称したもの。その他、「確実に値上がりすると称し、価値のない社債未公開株を買わせる」「ギャンブル必勝法と称する嘘の情報を提供し、料金を請求する」「異性との交際をあっせんするとの名目で登録料を請求する」などの手口がある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

特殊詐欺

「振り込め詐欺」に代表される詐欺。「振り込め詐欺」は家族などを装って現金を要求する「オレオレ詐欺」、実際にはない訴訟の取り下げ金をだまし取るなどの「架空請求詐欺」、「還付金等詐欺」、「融資保証金詐欺」の四つの手口に分類される。 県警によると、昨年の特殊詐欺の被害件数は208件で、被害総額は約5億7253万円。今年は5月末時点で被害件数は56件、被害総額は約1億3175万円に上る。カードのすり替えは窃盗罪にあたり、統計上特殊詐欺被害の件数には入っていない。

(2018-07-18 朝日新聞 朝刊 新潟全県・2地方)

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知恵蔵miniの解説

特殊詐欺

不特定の人に対して、対面することなく、電話、FAX、メールを使って行う詐欺のこと(警視庁)。振り込め詐欺(オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺等)に加え、金融商品等取引名目の詐欺、ギャンブル必勝法情報提供名目の詐欺、異性との交際あっせん名目の詐欺、それ以外の特殊詐欺の計8類型の総称。警察庁によると、2014年の特殊詐欺の認知件数は1万3392件、被害額は約565億5000万円であり、15年1~10月までは同1138件、同約319億2989万円にある。

(2015-12-25)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

特殊詐欺
とくしゅさぎ

電話などの通信手段を使って、対面することなく不特定多数の人から金品をだまし取る詐欺の総称。「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金等詐欺」などといった、架空または他人名義の口座に現金を振り込ませる「振り込め詐欺」をはじめ、ギャンブル必勝法の提供や異性との交際斡旋(あっせん)、金融商品取引などを名目として現金をだまし取る詐欺など、さまざまな手口がある。特殊詐欺が問題となった当初に多かったのは、親族であるかのように装って多額の振り込みを求める「オレオレ詐欺」で、おもに高齢者がねらわれた。その後、アダルトサイトの登録料・退会料など、架空の事実に基づいた支払請求で現金をだまし取る「架空請求詐欺」や税金の還付のためと騙(かた)って被害者をATMの前に誘導し、携帯電話でATMの操作を教える振りをしながら犯人の口座に送金させ、現金をだまし取る「還付金等詐欺」など、次々と新しい詐欺手法が発覚している。「振り込め詐欺」については、直接現金を受け取りにくるという手口が増加したことに伴い、警視庁が実態に沿った新名称を公募、2013年(平成25)5月に「母さん助けて詐欺」が選ばれた。
 警察庁によると、2012年の特殊詐欺被害のうち、「振り込め詐欺」の認知件数は6348件、被害額は約153億6991万円であった。集計を開始した2007年は、認知件数が1万7930件、被害額は約251億4242万円で、長期的にみると件数・被害額ともに減少傾向にある。一方、「振り込め詐欺」以外の特殊詐欺は、2012年は認知件数2345件、被害額約203億9501万円で、集計を開始した2010年は認知件数251件、被害額約11億5923万円と、こちらは件数・被害額ともに急増している。2012年の傾向では、振り込め詐欺(母さん助けて詐欺)のうち「オレオレ詐欺」が前年に比べて件数は減少したものの被害額が増え、「架空請求詐欺」「還付金等詐欺」は件数・被害額ともに増加している。そのほかでは「金融商品取引詐欺」が件数・被害額とも増加している。[編集部]

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