毎月勤労統計の不正問題

共同通信ニュース用語解説 「毎月勤労統計の不正問題」の解説

毎月勤労統計の不正問題

賃金や労働時間を把握する統計で、厚生労働省が不正な調査方法を取っていた。東京都分の対象事業所について、2004年からは本来全数調査でなく、3分の1程度しか調べておらず、3倍に戻すデータ修正も18年1月まで行われていなかった。そのため、17年以前は平均給与額が実態より低くなり、勤労統計を基に算出する雇用保険など延べ約2015万人の受給者に過少支給が発生した。厚労省特別監察委員会が1月22日に組織的隠蔽いんぺいを否定する報告書をまとめたが、その後身内による調査が問題視され、再調査している。

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