比叡村(読み)ひえいつじむら

日本歴史地名大系 「比叡村」の解説

比叡
ひえいつじむら

[現在地名]大津市比叡辻一―二丁目・岡町おかちよう下阪本しもさかもと六丁目

下坂本村の北、琵琶湖岸に立地する。「ひえつじ」ともよむ。ほぼ南北に通る西近江路(北国海道)より日吉社への参道八条はちじよう通が分岐する。この分岐点近くに鎮座する若宮神社について「日吉社神道秘密記」は「若宮 小比叡大明神ヲ勧請ス、依之、号比叡辻」と記す。南を流れる大宮おおみや川は宮川・比叡辻川ともよんだ(輿地志略)。天正一一年(一五八三)の杉原家次知行目録(浅野家文書)に比叡辻・戸津とづ(下坂本村内)と併記され、二千二七八石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android