比叡村(読み)ひえいつじむら

日本歴史地名大系 「比叡村」の解説

比叡
ひえいつじむら

[現在地名]大津市比叡辻一―二丁目・岡町おかちよう下阪本しもさかもと六丁目

下坂本村の北、琵琶湖岸に立地する。「ひえつじ」ともよむ。ほぼ南北に通る西近江路(北国海道)より日吉社への参道八条はちじよう通が分岐する。この分岐点近くに鎮座する若宮神社について「日吉社神道秘密記」は「若宮 小比叡大明神ヲ勧請ス、依之、号比叡辻」と記す。南を流れる大宮おおみや川は宮川・比叡辻川ともよんだ(輿地志略)。天正一一年(一五八三)の杉原家次知行目録(浅野家文書)に比叡辻・戸津とづ(下坂本村内)と併記され、二千二七八石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android