比和村(読み)ひわむら

日本歴史地名大系 「比和村」の解説

比和村
ひわむら

[現在地名]比和町比和

比和川上流域に位置し、北は森脇もりわき村、南は木屋原こやばら村。比和川および支流布見ぬのみ川・比和谷ひわだに川がつくる谷間に耕地が分布する。中世にはじび伊与いよ郷西部に位置した。戦国時代には比和山ひわやま八幡神社の裏山日羽山ひわやま城があったが、「芸藩通志」に「伊予守清久、所居といふ、氏伝はらず」とあるのみで詳細は不明。文禄年間(一五九二―九六)には、江戸時代の古頃こごろ・木屋原とともに伊与村とされていた(文禄四年九月二八日「山内広通給地付立起請文案」山内首藤家文書)。寛延四年(一七五一)成立の「比和村万旧録」(「比和町誌」所収)によると、永禄年間(一五五八―七〇)頃までは日和と表記し、その後火矢ひやと改め、慶長年間(一五九六―一六一五)頃から比和と書くようになったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報