比率分析法(読み)ひりつぶんせきほう(英語表記)ratio method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「比率分析法」の意味・わかりやすい解説

比率分析法
ひりつぶんせきほう
ratio method

比率法ともいう。相互に関係づけられた2つの数値割合を示す比率を用いて行う経営分析の方法。経営分析手法なかで最も広く利用されるもので,次の3つの手法に分けられる。 (1) 関係比率法。経営数値のある項目と,これと関係のある他の項目との割合を百分比で示したもの。たとえば流動比率などがある。 (2) 構成比率法。百分比法ともいう。各構成部分を全体に対する百分比で示したもの。たとえば貸借対照表項目を構成比率により表示すれば百分率貸借対照表が作成される。 (3) 趨勢法。趨勢百分比率を用いる方法で,たとえば損益計算書または貸借対照表の各項目の基準年度における金額をすべて 100とし,その後の各年度の金額を指数で示したものが趨勢損益計算書,趨勢貸借対照表である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android