出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…歴史言語学の一大分野。比較文法comparative grammarともいう。これは任意の言語を比較対照してその異同を論ずるのではなくて,それらの言語が同じ源から分かれた同系の一族であるかどうかを言語学的に検討し,また同系で互いに親族関係にある言語の比較によって,それぞれの言語の歴史において文献的に実証のない空白の部分を理論的に埋め,それによって言語史のより合理的な理解を深めることを目的とする。…
…たとえば英語では,19世紀末にH.スウィートが,また20世紀前半にO.イェスペルセンが,いずれも〈伝統文法〉の集大成ともいうべき業績を残している。一方,18世紀末にヨーロッパ諸言語とサンスクリットなどの類似が指摘されると,19世紀には,それら諸言語――一般的な言い方をすれば,歴史的に共通の祖にさかのぼると考えられる諸言語――を相互に比較してその歴史的な関係を究明しようとする〈比較文法〉が興った(〈比較文法〉という語は前掲の〈対照文法〉とは異なり,このように限定的な意味で用いる)。この分野はその後科学的な精緻な方法論を加え,今日も盛んであるが,狭義の文法よりもむしろ音韻についての比較に力を注ぐ面も大きく,〈比較言語学〉と呼ぶことも多い。…
…16年から刊行をはじめた《トルバドゥール詩選》6巻は基本的テキストとなった。《ラテン・ヨーロッパ諸言語の比較文法》(1821)はプロバンス語を祖語とする誤りをおかしたものの,ディーツによるロマンス語比較文法の基となった。この本の存在をディーツに教えたのはゲーテであった。…
※「比較文法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新